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荒皮性のモミジは枝が荒くなるという通説となっている。 荒皮モミジは一般的に大葉で枝付きが荒いというのが通説。 長く盆栽を見てきた方にとっても同様だろう。 荒皮モミジは大葉系のヤマモミジの変異とする説もあり、確かに大型の葉のタイプの荒皮モミジも存在する。 荒皮モミジも切れ込みが深く、いわゆるイロハモミジの、七裂する小葉のものはほぼヤマモミジの良性タイプと同様。 小葉となり枝岐れもよくできて重厚な仕上がりになるものである。 樹作りの過程で追い込みをかけ、枝基から枝岐れを作っておくことが大切。 1本の若枝を長く伸ばし先端だけ枝岐れさせていくと、枝基が深く荒れてくる時代には荒い枝付きになりやすい。 荒皮モミジは骨格作りと、枝基の作りが重要である。 骨格さえしっかり作っておけば後は枝接ぎ、幹の必要な部分への呼び接ぎ、根接ぎなどヤマモミジと同様の作業ができる。 つまり枝付きが荒いとか、直線的で単調な樹種という印象は作り方による。 |