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ノイバラも手軽に入手できる野の花である。 これほど豊富にある素材も珍しく、根の利用を考えるとさまざまな形の面白い小品が可能である。 写真の素材はテリハノイバラでなく、普通のノイバラ。 苗から仕立てていくというタイプの樹よりも、野山や河原、または海岸などの崖から小さい根を掘ってくるような樹種である。 根は地上に出すと薄く赤茶色の樹皮が剥落し、幹そのものの古びた様子が趣のあるものである。 この根からは発芽しにくく、いわゆる根伏せは難しい。 根伏せが可能ならば既に多くの名木が登場しているだろうが、よくしたものでバラの根は根での芽吹きはほとんどない。 枝枯れは考えるべき樹種である。 強く上部の枝を伸ばすと下枝は枯れる。 |