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ところで、「縮めた形」という言葉がでてきているが、明治時代の盆栽蕗『盆栽雅報』をひらいてみても、「自然の縮図」という表現がたびたび出てくる。 当時の八々は、盆栽を「生きた絵画」として愛好し、そこに「自然毅の縮めた形」を求めようとしたのであろう。 昭和期に入ると、盆栽界にはじめて評論の分野が本格化してきたということにおいても岡期駒だが、盆栽の定義の立て方でもいっそうの深化がみられてくる。 次に有名な自然美と植物美との対比論を紹介してみよう。 「広い慧味からいえぽ、盆栽も鉢植の一種であるが、現今、園芸界をはじめ、一般に鉢植と盆栽とを区別して、盆栽を芸術品とし、鉢樋を園芸品として扱われるに到ったのである。 しからば、その区別は如何というに、これをかりに定裁的にいうてみたならば、観賞方面からの差別。 |