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ここでいう半完成木とは、5年の歳月を経て、ほぼ完成木に至る樹をさします。 ここで写真で紹介している樹は、山採りで40年ほどたっている樹です。 まず幹を太らせたいために、ギセイ枝とまでは行きませんが、樹芯部の強い芽を残すことにしました。 そして、すでに葉ぬきをしてあったので、他の枝については芽切りを行います。 こんな状態の樹が半完成木です。 完成木が樹形の維持、荒木が樹形づくりの第一歩とすれば、半完成木は、作り手の技術がためされる樹といっていいでしょう。 名木になるかとんでもない樹になるか、作り手のテクニックが表われてきます。 ある意味では、一番恐ろしい樹かも知れません。 これでも100点満点! 半完成木のミドリ摘みは、葉の開かない5月頃が量適です。 6月20日から7月10日までの芽切りを行うことにします。 また、9月中旬にも芽切りが可能です。 半完成木を手にすると作業が楽しくなり、芽切りも2〜3度、もっと多い人は7度と、芽の大きさをきちんとわけて行う人もいるでしよう。 半完成木は、まだ樹勢が均一化されていない部分が多く、慎重に芽の強弱を探していけば、芽切りの回数が増えていくものです。 ていねいにする、それもひとつの方法です。 しかし、1度だろうが、3度だろうか、7度の芽切りだろうが、いかに適切な処置をしたかが問題です。 だから、あえて1度の芽切りで充分合格点がもらえる管理はできると言っておきましょう。 それにプロが行うように芽切りと葉ぬきを同時にやっても少しも構いません。 その後の管理を注意さえすれば、いいのです。 芽切りと葉ぬきをすれば樹も疲れるので、用土の乾きも悪くなります。 |