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杜松は槙柏の全て杉葉となるもので山の下草のように生えている雑木(ざつぼく)です。 ネズ・ハイネズの盆栽用の名前が杜松でネズ・ハイネズ及び中間形をまとめて呼んでいます。 葉は硬く針状で手入れをする時に手に刺さって痛い。 幹が直上するものと、這いまわるものと、、中間形状があります。 材木は丈夫で金槌の柄にすれば三代持つと言われるし、荷車を作ったと言われます。 太りが遅く檜のように量産できない所が難ですが、皆伐する時でも直立型のネズは残されていました。 実は槙柏と同じく湿果で、杉・檜のような干果ではありません。 |
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若木の皮を剥ぎ、ジンやシャリを作ることがあるようですが、材木は20年経って白身から心材に変わり水を運ぶ役割から樹木を支える役割に変わります。 この心材に変わる時、材中にタンニン・樹脂などの防腐効果や強度の有るセメントが詰まっていくのです。 心材になったものでないと、ジンやシャリの寿命が短く10年もしないうちに朽ち果ててしまいます。 盆栽は一代で完成するものではなく、何代にも渡って作り上げて行くという考え方をする本格的な育て方の場合は軟弱な材を作ってはいけません。 一方の趣味として、苗木を育てて曲を作り、シャリやジンを作り老樹に観立てる方法もあります。 出来たシャリやジンも早く朽ち果てウロとなって新たな形に変化していきます。 このように趣味家の好みで育てる予期せぬ変化が楽しみとなるのです。 この木は小さくても古い天然のシャリを持ち、表層の白身が腐り心材が現れつつあります。 |
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木の特徴:ネズミを刺すほど鋭く細い葉が特徴。 雌雄異花で春に開花し、紫黒色の種子は漢方薬の杜松子になる。日本では山地や丘陵地、花崗岩地の日当りの良いところに見られ、庭木の生け垣のほかかなづちの柄や荷車の材料などに使われる。 盆栽ではいろいろな形やに作られることが多い。 丈夫で育てやすく、ジンやシャリ作りにも挑戦しやすい樹種であるが枯れやすい。水を好む性質があるので、土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から水が抜けるまでたっぷり与える。 特に夏は水切れしないよう注意したい。乾燥するとアカダニなどの害虫がつくこともあるが、その際は葉水をかけると効果的。比較的寒さに弱い木なので、冬は作業を控えて寒風の当たらない暖かい場所に移すとよい。 |
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4月ごろ前年枝の葉腋に黄褐色の花を咲かせます。果実は球形で、翌年または翌々年の秋に熟します。和名は、枝をネズミの通り道に置いておくと嫌がる ので、ネズミよけにしたことから。別名で「ネズ(杜松)」とも呼ばれます。 |