観葉植物のような爽やかな葉です。 春に芽を出して、花開いて初夏には消えてしまいます。 |
半夏と名の付く植物はお盆を越すことができません。 かたくりのように木漏れ日でしか成長できない、か弱い植物です。 小品盆栽の添えとして、シーズンには消えてしまうはかなさです。 大きさはへそくり位で湯のみ位の小さな鉢で毎年姿を見せる丈夫な植物です。 |
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匂い半夏の生活は弱々しいのですが、繁殖力はあります。 地下には球根が大きくなります。 葉の中心にはむかごができます。 そして、種も熟すのです。 これらは、一ヶ月もしないうちに完了します。 |
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7月になると葉は枯れてきます。 小さな葉のみ残っています。 |
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8月になると葉は枯れ苔むした上に転々とむかごが散り、地下にも球根が眠り、来年を待ちます。 木漏れ日のある所の下草は落葉樹が天を隠すまでの間のみ生きることができます。 陽が射さなくなっても葉を広げ活動すると、光合成よりも消耗量が多くなるために消滅してしまいます。 早々と休眠したほうが、翌年の活動ができるのです。 或いは、羊歯やこけのように完全に陰樹として華麗な花を捨てればよいのです。 |
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冬には全く姿を消して春を待ちます。 |