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「山梔子」は読みにくい漢字ですが、「くちなし」と読みます。 山梔子は、実から染料が作られるため、日本で昔から親しまれて来た植物です。 実の口が開かないところから”口無し”の名になった。 また、実にある突起部分をくちばしに見立てた「クチハシ」からの変化という説もあるようです。 花は甘く良い香り。 遠くからでも香ってきます。 香りでは春の沈丁花、秋の金木犀に並ぶ強い香りを出す花なので、庭に植えられます。 実はオレンジ色で薬用・染料になります。 無毒なので布以外にきんとん、たくあんの着色料にもなります。 暖かい地方には、野生であります。 土手の野生くちなしは刈られ刈られて根こぶのようになっています。 これをボクと言って盆栽に仕立てられます。 どこからでも芽が出るので簡単に作れます。 葉を摘むと小さい葉になり、小品盆栽になるのです。 照り葉が揃うと立派になります。 時には虫に丸坊主にされます。 |
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秋には実が熟します。 中にとうがらしの種のようなたねがあり、その周りの果肉が鮮やかな朱色をしています。 キントンの色づけや漢方として利用されます。 植物の色素は健康に良いようですね。 |
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暖地の海岸や荒れた低い岩山などに株立ちのような素材があります。 クチナシは相当古い幹からでも挿し木で活着します。 取り木が面倒な方は挿し木でも可能です。 何処で切っても枝が出ます。 根も出ます。 自然樹形は常緑潅木で株元から次々にヤゴ芽が出て株立ちになります。 株立ちのような素材の根株の部分を採取して挿し木すればボクのような固まりから小品盆栽が容易に作れます。 |
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また単幹樹の作品も面白いように作れます。 太らせた枝に取り木を掛けると容易に太幹樹が作れます。 不要なヤゴ芽を注意して取り除き単幹を維持します。 花は6〜7月に白い香り高く咲き、秋から冬にかけて黄色い実が成ります。 芽摘みを繰り返すと葉はずいぶん小さくなります。 寒さに弱いが、簡単で本格的な盆栽が作れる種類です。 |
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クチナシはツヤのある濃い緑色の葉を付ける常緑性の低木で暖かい気候を好みます。初夏に素晴らしい芳香を放つ肉厚の花を咲かせます。花は咲き始めは純白ですが時間が経過するにつれてだんだんとクリーム色を帯びた色になります。 花の後にできる果実は昔から染料や漢方薬として利用されてきました。栗の甘露煮に鮮やかな黄色い色を付ける食品の着色料としても利用されます。 一番ポピュラーなのが一重咲きのクチナシで、そのほかにも園芸品種で八重咲きの花を咲かせるヤエクチナシ、コンパクトで場所をとらず鉢植えにも適するコクチナシ、葉に斑の入るフイリクチナシなどの品種があります。 花の色はいずれも白ですが、散り際は黄色くなります。 |
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くちなしとは、あかね科の常緑性低木で、6〜7月に強い芳香をもつ白い花が咲きます。また、くちなしの実は、10〜11月頃に赤黄色に熟しますが、熟しても口を開かないことから「くちなし」の名前がつきました。くちなしの実を乾燥させたものは、食品を黄色に染める着色料として、栗やさつまいものシロップ煮、きんとん、たくあん漬け、麺類、お菓子などに使われます。 |
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挿し木で簡単にふやすことができます。春に行う方法と初夏に行う方法でやり方が少し異なりますが、が成功率が高く比較適簡単な初夏に行う方を説明します。 6〜8月に、その年に出た新しい枝を先端から15cmくらいの部分で切ります。1時間ほどコップなどに挿して水を十分吸水させたら、湿らせた川砂や赤玉土を入れた鉢に挿します。半日陰の場所で乾かさないように管理すると1ヶ月くらいで根が出てきます。 秋に植え付けるか、まだ十分根が出ていない場合は寒さの当たらない場所で育てて翌春に植え付けます。あまり大きくなった株は植え付けても根付きにくいので根が生えそろったらできるだけ早く植え付けるか、鉢植えに仕立てた方がよいでしょう |
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どのように切っても育つので、盆栽に都合がよいのです。 いかにも、苦労して育てたと言わんばかりの持ち主ですが、好きなように切り刻んでこうなったのですよ。 |
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ツボミが沢山付きました。 |
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ツボミが沢山付きました。 待望のツボミです。 |
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ツボミが沢山付きました。 待望の開花です。 |
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沢山のツボミです。 こんな小さな盆栽では、白い花と甘い香りで室内が満たされました。 |
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沢山咲きました。 こんな小さな盆栽なのに、白い花と甘い香りで室内が満たされています。 |
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沢山咲きました。 クチナシは何処から挿し木をしても根付いて育つし、何処から剪定しても芽を出してくれるし。 |
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素人盆栽には簡単な品種です。 ただ、寒さには比較的弱いので冬に寒さで枯れるかも。 自生地は愛知や紀州など割と暖かいところです。 |
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素人盆栽には簡単ですね。 沢山の実も付きました。 |