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カエデは薄赤く色づいた芽を出してきます。 春の芽出しもとても可愛い。 |
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もみじと楓は雑木盆栽の中心。 紅葉はとても美しい。 春・夏・秋・冬の景色を表現してくれます。 盆栽でカエデと言うのは唐楓と言い、中国東南部原産の外来種です。 植物学的にはカエデとモミジの区別は無く同じカエデ科の中の植物です。 トウカエデは紅葉が美しく、樹勢が強いので街路樹としても植えられています。 高さ約20mになります。 カエデ科の仲間は、葉は手やカモの足などの形をしていて春は黄緑色に萌え出し、夏は緑涼しく、秋はきれいに紅黄葉し、冬は落葉して寒樹となります。 雑木盆栽として四季折々に鑑賞できるのです。 寄せ植えの小品盆栽を作るのはけっこう難しいのです。 その点楓は、長く持ち込みが利きます。 だから作り甲斐があります。 古くなれば成るほど味わいも出てきます。 カエデは加工が大変やり易い種類なのです。 例えば根元を盤根にしたいと思う時、小苗から根を広げて太らせると大変な年月がかかります。 これを盤根に成りそうなコブや石の間に挟まっている根の固まりを取ってきて根接ぎや芽接ぎを行なえば一つの作品に育つのです。 成長が早く、何度も切り戻しが出来ます。 新芽が伸びてハサミで切り戻して作るのが基本です。 夏には同時に葉刈りも行ないます。 樹勢が強いので逆効果と成る事もあります。 次々に吹く枝を切り返していると枝元がゴツくなってしまうのです。 そこで秋の剪定が必要になります。 春から行なった切り替えしの後を切り戻して素直な形にします。 小品盆栽のカエデの枝は急速には太ることは有りませんが抑えながら作ることも必要です。 葉数を減らすことも行ないます。 |
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