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芽出しは野菜のように明るい色をしています。 |
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水蝋樹・いぼたはライラックの接ぎ台として使われますが、盆栽としては良い性質を持っています。 玄人好みの渋い樹 新人にとっても良い形にするのが容易で、葉のバランスも良く育ちます。 白い花が咲き、秋には黒く熟します。 |
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花は6月頃。 新梢の長く伸びた先端に総状花序となって白花を咲かせます。 地味ですが、ライラックのようであり野趣があって良いのです。 作りやすくて丈夫な木、節間が短くどこで切っても新芽が出るので肥料を与えて太らせ切り込んで作ることができるのです。 新芽を伸ばし太らせて1〜2節に切り込むと言う事を繰り返して枝の曲と枝分れを作ります。 一年に5〜6回も切れ込む事ができその度に小枝が増えますが込み合って来ると日光が遮られ中が枯れてくるので注意してスカします。 常にスカすことが大切です。 切り込みを続けていると枝の登熟が進まず枝枯れがあるので新梢をある程度伸ばし放してやるようなゆとりが欲しい。 根は丈夫ですぐに一杯になるので頻繁に植え替えを行なうと良いでしょう。 |
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このように容易な種類は大概同じような形になりがちです。 変えたつもりでも良い子を育てるようだと枝の固まりになりたいした違いは出ません。 細いうちに極端な大曲げを付けたりしておくと後々味の有る樹形になるかもしれません。 枝だけでなく、根も極端な状態にしてみたいものです。 どうしてもちまちまと纏まった模様木になりがちなのです。 古木になると荒れ方が良く、古樹は驚くほど味が有り本格的な盆栽になります。 |
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木枯らしに夏の葉は飛び散り少しの葉が赤みを帯びて付いています。 一節毎に切り詰めて育てた枝は細かい曲を作ります。 寒も過ぎると早々に芽が動き始めます。 |
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イボタノキに寄生するイボタロウムシと言うカイガラムシノ幼虫の分泌物からとれる蝋を
加熱溶解して冷水で凝固させると、製品ができます。
融点が高いので夏でも溶けてベタつくようなことは有りません。 このような点から敷居のすべり用に利用されます。 ろうそくの蝋ですと気温の上昇によりとけてほこりなどをつけてしまいます。 ふすま 障子 建具などの敷居に又掛軸の作業の中のうらずりをする前にぬります。 木ねじを締めるときに硬くて入り難い場合にねじの溝にイボタ蝋をつけると、 楽にねじを閉めることができます。 |