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榎は神の宿る木と言われています。 街道筋に巨大な幹の枝や根がのたうつ樹木です。 秋には1センチ位の丸い実が成り小鳥のえさになります。 ヤドリギが好んでこの木の枝に取り付きます。 黒く荒れて硬そうな木肌ですが、表面近くまで生きていてヤドリギが一寸食い込めば養分を吸えるのでしょう。 一里塚に植えられている木はほとんどが「榎」だと言います。 一里塚は江戸時代の徳川家康のときから作られたが、そこに何か木を植えようということになり、家康の家臣が、どの木にしようかと家康に伺ったところ、「ええ木を植えよ」との答えで榎になったという話があります。 塚と塚の間は黒松が植えてありますが、これはどうして決めたのでしょうか。 |
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昔は榎を街道の一里塚に植えた所が多く、老木が残っています。 材は洋家具、馬鞍、土木用柄、滑車等に使い、板は欅に擬して使われます。 針葉樹と違い腐るのが早く建築材には使わない。 怪談 乳房榎や幹のくぼみから清水が湧き出していて涸れる事がない。 といった話があります。 榎の大木は根が盛り上がっていて、幹はコブやねじれがあっていろいろと連想できるのです。 |
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榎の実は小鳥が好んで食べます。 冬になっても実が残っている事はあまり有りません。 何故か今年は小鳥の餌が豊富なのでしょうか。 乾いて黒くなって枝に付いています。 |
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榎は春になると慎ましやかな芽出しをします。 黒く荒れて硬そうな木肌からくすんだ芽がいつの間にか出ています。 |
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エノキは本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する落葉高木。谷沿いなどの水分条件の良好な場所に良く生育するが、痩せ地にも良く耐えて生育し、花崗岩地の禿げ山山頂などにも生育していることがある。公園や社寺の境内などでは直径1mほどの巨木に生長していることもある。葉はやや堅く、乾燥地に生育すると小さくなる。長さは4〜9cmで、基部は左右非対称。鋸歯には個体差があり、基部を除き、2/3ほどにあるものから、上部のみに鋸歯があるものがある。若葉では両面にさび色の毛があるが、やがて表面はほとんど無毛となる。裏面は脈上に毛が残ることが多い。花は4月から5月に咲き、果実は直径6〜8mmで、赤から赤褐色に熟し、甘くて鳥に好まれる。 |